02.04
Wed
MACお宝探偵団さんのBlogにこんな記事がありました.
週刊東洋経済の第2特集「崖っ縁のソニー」iPodに敗北宣言

元記事の週刊東洋経済を読んでいないので正確なことはわかりませんが,Sonyの自信がかなり揺らぎ崩れていることが伺い知れます.



ここからはかなり感情論です.
「ウォークマンの敗北というのは,Sonyの自業自得」

振り返ってみると,私は結構Sony製品を愛用してきました.最近まで所有していたオーディオもSony製だし,初めて買ったMDウォークマンもSony製.初めて購入したMacのディスプレイもSony製でした.
聴くミュージシャンもSony Music Entertainment(SME)系が多かったです.まぁ,これは偶然ですが.

そんなこんなでSonyに対しては,良い印象を持ってました.

しかし状況は一変します.
SMEがCCCDの導入に踏み切ってから.
(現在は撤退しています)

もちろん,Sonyという電機メーカーとSMEという音楽会社が全くの別会社であることは百も承知です.

ただ,Sonyの名を持つグループ会社が,自らの手で,かつてSonyの先人たちが作り上げた己の技術(=CD)の全否定を行っているわけです.なんで,やめさせなかったんだ?
「CCCDが普及してくれればiPodがコケてくれないだろうか」
そんなことでも考えてたのでしょうか.
(そういえば,CCCDが出た頃「iPodでは有名ミュージシャンの曲が聴けない」なぁんて"提灯記事"を書いて顰蹙をかったライターがいたなぁ)

あのとき,傷ついたミュージシャン,リスナーがどんだけいたことか.



ミュージックプレーヤーはカセットからフラッシュメモリーへと媒体を大きく変化させても,永遠に変わらない絶対に必要なものがあります.
それは「音楽」です.

その音楽を犠牲にしてまで,彼らは何を得たかったのでしょうか.
Sonyはミュージックプレーヤーに最も必要なものが何なのか,何も分かってなかったのです.ここがAppleとの最大の違いです.

今でこそiPodはみんなに支持されていますが,Appleだって最初から恵まれた環境が与えられていた訳じゃありません.Awayの場(Windows環境)が圧倒的に多いという不利.普及したらしたで「違法コピーを野放しにしている」などとレーベルに冷めた目で扱われたり.そんな中でもiPod&iTunesのブラッシュアップで"生態系"のコアを築き育てて,レーベルとの困難な交渉の末,iTSという新しい音楽販売のあり方を提案する等,やるべきことは着実にやってきました.

本当はAppleがやってきた以上のことをSonyがするべきだったのです.たしかに身内に音楽産業がいるが故のやりにくさというのもあるでしょう.でも,逆に身内に音楽産業がいることを最大限に利用してでも,ウォークマンによる新しい音楽生活を提案してくべきだったのです.

しかし,実際には,ただ「iPod憎し」で姑息なことしかしませんでした.音楽をCCCDという詐欺商品で汚していくSMEの暴走を止めることもしませんでした(むしろ,喜んでいたようにも見える).これでは勝てる訳ありません.

CDとかウォークマンとか自分の作り出してきたもの,自分のアイデンティティを否定し,放棄して,Sonyの存在する意義ってなんなんだ?



元記事には,Sony社長へのインタビューの中でこんなことが書かれている様です.
「勝ち続けることがソニーらしさ.いつ製品になるかわからない研究は無駄」と.

私が思い描いていたSonyに対する企業イメージは単に幻想だったんですね.
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コメント
どうもです!
音楽の話となるとコメントを書かずには居られませんでした。

>>かつてSonyの先人たちが作り上げた己の技術

ここです。
ここをすっかり忘れていると思わざるを得ません。
僕もこの手のネタで記事をいくつも書いてきましたが、規制を敷けばリスナーは大人しく従うと勘違いしています。
これはSonyに限った事では無く、他のレーベルも同様です。

今ではCCCDから撤退していますが、SonyBMGの「rootkit問題」が明るみに出なければ今も規制を引き続けていたと思います。

結局自分で自分の首を絞めているのです。
あとはJA○RACが絡んでいる事も問題でしょう。

Appleが今の成功を得るまでにはそれはそれは多くの困難があった事はみなさん既にご承知の通りですが、僕が思うに敢えて「蚊帳の外」だったからこそ出来たとも思えるのですが、どうでしょう。


>>「勝ち続けることがソニーらしさ.いつ製品になるかわからない研究は無駄」

盛田さんや井深さんならこの様なコメントは出てこないはずです。
この様なコメントが出てくる事は非常に残念です...
クラフトマンシップとは何でしょうか。
作り手の気持ちを味わえる様な有り難みがSonyにはあったのに...

もう一度、トランジスタラジオを初めて作った時の事を思い出して欲しいです。
retro | 2009.02.04 23:18 | 編集
コメントありがとうございます.

>>かつてSonyの先人たちが作り上げた己の技術
>ここです。
>ここをすっかり忘れていると思わざるを得ません。
>僕もこの手のネタで記事をいくつも書いてきましたが、規制を引けばリス>ナーは大人しく従うと勘違いしています。
>これはSonyに限った事では無く、他のレーベルも同様です。

そうですよね.ほんと勘違いしてますよね.そんなことしてもリスナーは「大人しく従う」のではなく,「静かに立ち去る」だけなんですよね.
CCCDをリリースした他のレーベルも最低です.ただ,CDという技術を作り上げながら,SMEの暴走を止められなかったという意味で,Sonyの罪は重いと思います.SMEも日本の音楽界を率いている自負があるのなら,「音楽にとってどうなのか」という観点で考えて,CCCD導入を見送るべきだったと思います.

J@SRACも最悪ですね.本当はミュージシャンの権利を守るために動かなくてはいけないのに,ただただ,自分の利権確保だけに血道を上げているっていう.

>盛田さんや井深さんならこの様なコメントは出てこないはずです。
私もそう思います.「自信が揺らぎ崩れて」る状態だからなんでしょうか,なんか残念ですね.
m-kazu | 2009.02.04 23:55 | 編集
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